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画像:日立企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」

Hitachi

企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」で
図面や仕様書を含めた双方向のデータ送信を実現。
購買業務のリードタイム短縮とペーパーレス化に貢献。

日立ビアメカニクス株式会社(以下、日立VIA)は、購買業務の効率化とリードタイム短縮のために新資材システムを構築した。システムの要となるWeb-EDIには、日立製作所が提供する企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」を活用。注文書などに図面や仕様書などのデータを添付し、取引先とペーパーレスで安全確実に双方向のデータ送信ができる環境を手に入れた。また、TWX-21では、図面や仕様書などの各種ドキュメントの交換・共有を支援する、SaaS型ビジネスアプリケーションサービス(以下、ビジネスSaaS)の提供を開始。TWX-21は、受発注や図面・仕様書管理などで必要となる機能をきめ細かく提供する、企業間取引の強力な共通基盤なのだ。

画像:日立ビアメカニクス(株)の新資材システム概要

見積・注文に必要な紙図面の処理で購買業務が煩雑化

写真:日立ビアメカニクス株式会社 資材部 管理課 課長 中 博之氏
日立ビアメカニクス株式会社 資材部 管理課 課長
中 博之氏

日立VIAは、プリント配線板の高速高精度加工装置メーカーとして、世界の電子機器産業を支えてきた。特に、主力製品であるプリント基板ドリル穴明機への評価は高く、ワールドワイドで高いシェアを獲得している。さらにここ数年は、売上の拡大傾向が続いている。こうした右肩上がりの企業活動を支えるには、SCMの改革が不可避となっていた。
「売上拡大で、購買業務も増大しています。一方で、穴明機の生産リードタイムは、ここ数年で半分ほどに短縮しました。購買担当者(バイヤー)は、4年前の3倍近い発注処理を、当時とほぼ同じ人数でこなしつつ、同時に、リードタイムを大幅に短縮する必要に迫られていたのです」と中氏は説明する。
従来の課題は、月2万件の発注処理を中心とした購買業務が紙ベースで動いていたことだ。
「受注生産を行うカスタマイズ品は、オリジナル仕様であるため、見積依頼書や注文書には設計図面と仕様書を添付しなければなりません。したがって、月2万枚以上の書類を仕分けして、取引先ごとに配布する手作業が発生していたのです」と吉田氏は語る。
「納期変更が頻繁であることが、業務をさらに煩雑なものにしていました」と山口氏は続ける。

電子部品は需給変動が激しい業界であるだけに、電子部品加工装置の納期も頻繁に変動する。そのたびに、生産管理システムのデータを変更して紙の書類を出力し、取引先へ送付し直すのは大変な手間だ。しかも、夜間バッチ処理を経て帳票を出力するしくみだったため、変更内容を記載した書類は翌日でないと出力できなかった。

SCM:Supply Chain Management

「TWX-21」の機能強化で図面データの添付送信を実現

写真:日立ビアメカニクス株式会社 資材部 購買第一課 主任 山口 純氏
日立ビアメカニクス株式会社 資材部 購買第一課 主任
山口 純氏

同社は、2006年8月、SCMを改革するプロジェクトを立ち上げた。そして、購買業務の効率化とリードタイム短縮のために構築したのが、新資材システムである。
システムの要となるWeb-EDIとしては、日立製作所が提供する企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」を活用した。
TWX-21は、約10年の歴史を持つ会員制企業間ECサービスであり、EDI、SCM支援、事務用品等の集中購買サービスなどの機能を提供してきた。会員企業は4万社に迫る。
同社も以前から、取引先約30社への注文書のデータ送信にTWX-21を利用してきたが、設計図面の仕分け・配布は手作業で行っていた。しかし、TWX-21の機能強化によって見積依頼書や注文書に図面データが添付できるようになり、Web-EDIを用いて幅広い取引先が参加しやすい双方向のデータ送信が可能になったことから、引き続き新資材システムへの採用を決断したのである。

「見積依頼や見積回答、注文データの交換には、電子部品業界のJEITA、化学業界のCEDIなどの標準がありますが、見積依頼書や注文書に添付する図面データの交換には標準ルールがなく、これまでは図面を紙で別送しなければならなかったのです。しかし、購買業務を効率化するには、図面など必要書類の
電子化が重要なポイントとなります。TWX-21が図面データの標準的な送信ルールを提供してくれたことで、購買業務改革を大きく前進させることが可能になりました」(吉田氏)。
「自社で独自のシステムを構築するのではなく、すでに存在しているWeb-EDIを積極的に利用すれば、開発期間が短縮でき、将来の機能拡張・変更も容易にできます。これからの企業間取引は、標準化と統合によって効率化していくのが大きな流れです」(中氏)。

EC:Electronic Commerce
JEITA:Japan Electronics and Information Technology Industries Association
CEDI:Chemical EDI Initiative

購買業務のリードタイムを短縮しペーパーレス化を促進

写真:日立ビアメカニクス株式会社 資材部 購買第二課 主任 吉田 正氏
日立ビアメカニクス株式会社 資材部 購買第二課 主任
吉田 正氏

新資材システムは、2007年5月に稼働を開始。同社では図面を電子化し、見積依頼や注文データと結び付けて、TWX-21へ送る。更新頻度は1時間に1回である。
TWX-21は、見積依頼や注文データと図面データのセットを、取引先ごとの論理メールボックスに格納したうえで、取引先にメールで通知。機能的には、Web-EDIのほか、ファイル転送、ユーザー認証、暗号化、エラー時のリカバリなどを行って、図面を含むデータのより安全確実な送信を実現している。
図面データを送信できる環境が整ったことで、購買業務はペーパーレス化が大きく進んだ。紙の書類枚数は従来の10%程度へと激減し、配布の手間や保管コストが削減され、手作業でミスが起きる危険もなくなった。
「また、新資材システムの導入により、納期変更作業も自動化ができました。納期管理の手作業がなくなり、時間の余裕ができたので、価格交渉や新製品の資材調達企画など、バイヤー本来の業務に力を振り向けられます」(山口氏)。

図面の電子化は、取引先にも大きなメリットをもたらした。日立VIAへ書類を受け取りに行かなくても、自社にいながらにして見積依頼や注文を受け、迅速に処理できるようになった。
すでに新資材システムの参加企業は約120社に達している。
リードタイム短縮も大きく前進した。注文書の出力に始まり、紙の配布、取引先の受け取り、その対応処理まで含めた購買業務は、全体で3日短縮された。さらに大きな成果は、発注状況がひと目でわかるようになり、購買業務の「見える化」が実現したことだ。

TWX-21の新たなサービスビジネスSaaSに期待

「今後は、見積依頼書や注文書と直接には紐付かない図面データを必要に応じて送信したり、検査依頼書などの書類のやり取りにも、TWX-21を活用していきたいと考えています。また、生産計画表の情報を、バイヤーが個別にデータを作成するのではなく、手間をかけずに効率よく取引先へ開示して、特別仕様品の先行発注をよりスムーズにすることも検討しています。最近、TWX-21にはビジネスSaaSという新メニューが加わりましたが、その機能を見ると、わたしたちが目指しているところをカバーしており、積極的に活用していきたいと思います」(中氏)。
TWX-21では、図面・仕様書管理をはじめ、企業間活動に関わる業務を業務別・役割別・利用者別などで、きめ細かくカバーするアプリケーションの機能を、ビジネスSaaSとして提供していく。
今後もTWX-21は、より広範なSCM改革を行ううえでも、日立VIAの強い味方となるに違いない。

[お客さまプロフィール] 日立ビアメカニクス株式会社

写真:外観写真

[本社] 神奈川県海老名市上今泉2100
[設立] 1968年8月17日
[資本金] 16億5,000万円
[従業員数] 540名

プリント基板ドリル穴明機、レーザ加工機、デジタルダイレクト露光機などを主力に、電子機器産業を支えるプリント配線板の高速・高精度加工を実現する装置メーカー。2008年8月に創立40周年を迎えた。輸出比率は約80%で穴明機の分野では世界トップシェアを誇る(出典:PCB世界市場データ総覧2006年)。

画像:製品写真
高生産性業界初4パネル4ビームCO2レーザ加工機「LC-4K214(左)」と新方式超高精度6軸ドリル穴明機「ND-6T210(中央)」、高精細直接描画装置OP:表裏両面自動搬送「DE-6CH(右)」。

特記事項

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